外に出られない。
窓から外を眺める。
車が動いて行く。
歩く人が流れる。
ただ見ていただけ。
感想なんてない。
この窓からは市内の町が見える。
鍵がしっかりとかけられている。
一階、地下以外は外に出る場所はない。
最上階の病室故仕方ないがちょっと外気を吸いたい気になった。
カーテンで仕切られた病室。
ひたすら沈黙。
周囲は思った以上に重病な方がいたので。
時間さえあればここから脱出していた。
存在はあったが使わなかった洗面台。
暖かいとこなので使いたかったが…
空気が重かったんで避けた。
空気清浄機のせいではない。
ただ重かった。
外の空気を感じる場所。
するっと通り抜けるだけです。
入口までの距離は思った以上に遠かった。
そっちに行くと…
寒くなんのよ。
あたしにとってある意味結界があった。
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